全部まるっと分かっちゃう結婚式準備マニュアル 結納編

長いお付き合いとなる
両家の初の顔合わせです

Sentence 01
結納とは?

2つの家が新しく婚姻関係を結ぶために、男性側と女性側が、互いに縁起のよい品物を贈り合うしきたりを指します。
しかし最近では、結納を行わずに顔合わせの食事会で済ませることも多くなっています。 

Sentence 02
正式結納

正式な結納においては、必ず仲人が男性側、女性側それぞれの代理人となり、結納品とその受書(結納品を受け取った証となる書面)を、双方の家を行き来して取り交わします。
本人たちや両家の家族は顔を合わせないのが特徴です。
また地域の仕来りによって結納のしきたりは大きく異なり、例えば仲人のルートは、関東は男性側 → 女性側 → 男性側(→女性側)の「往復型」、関西は男性側 → 女性側の「片道型」が多いと言われます。
ほか、結納品の内容や品数も、地域によって差異があります。

主な贈答品目

・目録(もくろく)
結納品の品目と数を記したもの。関西では品目に数えません。
・熨斗(のし)
熨斗鮑(のしあわび)は長寿の象徴とされていることから、鮑の肉を干して長く伸ばしたものを入れる。
贈り物につける「のし」の意味も。
・御帯料(おんおびりょう)
男性から女性に贈る結納金を包んだもの。
関西では「小袖料(こそでりょう)」となる。
昔はお金ではなく、花嫁衣裳を贈ったことに由来する。
・末廣(すえひろ)
白い扇子一対。末広がりに開く白い扇に、「純白無垢」と「末広がりに幸 せに」という思いが込められている。
関西では「寿恵広」と書くのが一般的。
・家内喜多留(やなぎたる)
お酒の代わりに、お金を包む。目安は結納金の1割程度。
・勝男節(かつおぶし)
「勝男武士」とも。男性のたくましさの象徴として、背と腹のかつお節 が対になったもの。
関西では「松魚料(かつおりょう)」となり、食事代としてお金を包む ものになる。
・子生婦(こんぶ)
「よろこぶ」に通じる一品。また「子生婦」と書くことにより、子宝に 恵まれるようにという意味も込められている。
「子布婦」と書くことも。
・優美和(ゆびわ)
婚約指輪のこと。
関東式ではあまり見られないが、関西では目録の代わりに品目に含む。
・友白髪(ともしらが)
「ともに白髪がはえるまで丈夫で仲睦まじく」という願いが込められている。関西では代わりに高砂(たかさご)という熨と姥(老人の男女)の人形を用いる。

Sentence 03
最近は、略式結納や食事会だけも

略式結納では、仲人を立てる場合と仲人を立てない場合があり、両家の行き来はせずにホテルなどの会場や女性側の自宅に両家が集まって結納品の受け渡しを行うのが特徴です。
仲人を立てない場合は、新郎の父親が進行役となることが多く、儀式を以下のような手順で進めていきます。

  • 結納品は床の間か台座などに置き、男性側は向かって右、女性側は向かって左に着席する
  • 男性側からの結納品を納める
  • 女性側が目録を確認して受書(うけしょ)を渡す
  • 女性側からの結納品を納める
  • 男性側が目録を確認して受書を渡す
  • 婚約記念品を披露し、結びの挨拶の後、食事会に移る

近年では仲人を立てずに簡単に済ませる場合が多いようです。
両家とも親の意向をよく確認し、どの程度の略式結納を行うのか相談してくださいね。

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