
結婚式の人数、何人呼ぶ?後悔しない決め方と知っておきたいこと
2025.08.05 #結婚式
結婚式当日は挙式、披露宴、さらに二次会まで、イベントが盛りだくさん。「結婚式って、どれくらい時間がかかるの?」「披露宴のプログラムは、どうやって考えればいいの?」「二次会のスタート時間は何時頃がベスト?」など、結婚準備を始めたばかりの頃は具体的なイメージがつかみにくいですよね。そこで、挙式スタイル別の儀式の流れや披露宴の演出などにかかる時間を徹底解説。結婚式全体の所要時間や、式当日のスムーズなタイムスケジュールの組み方のコツを伝授します!
結婚式とは、一般的に挙式+披露宴のことを指し、挙式後に披露宴を行う流れが主流です。
かつて江戸時代頃までは結婚式は自宅で行うことが多く、現在のように自宅以外の場所で挙式・披露宴を行うようになったのは明治以降になってからだと言われています。
現在では結婚式のスタイルも多様化し、ふたりらしさを大切にした自由度の高いプログラムが可能に。その分、こだわりが多いと、やることがたくさん増え、ダンドリよく準備を進めなければギリギリまで準備に追われてしまうことも。だからこそ、早い段階から具体的な挙式・披露宴のイメージを持つことが大切です。
とにかく、結婚式当日は、やることが盛りだくさん。新郎が友人たちと独身最後の夜を楽しむバチェラーパーティや0次会など、前日のイベントを計画している場合は、ほどほどを心掛けましょうね。
プロポーズから結婚式当日までの流れについては、こちらの記事を参照してください
「プロポーズから始まる結婚の流れ 入籍までの期間や結婚式の段取りまで徹底解説 結婚流れ」
ヘアメイクや着付けに時間がかかるため、花嫁は挙式開始時間の約3時間前に会場入りするのが一般的です。午前中の挙式の場合、かなり早起きになります。結婚式当日は長丁場になりますので、朝食をしっかり食べておきましょう。なお、式場でメイクしてもらいやすいよう結婚式当日はノーメイクで会場入りして大丈夫です。会場に到着したら、ヘアメイクや着付けなどの準備をして、プランナーや会場スタッフ、司会者と最終の打ち合わせを行い、前撮り撮影、さらに挙式リハーサルを行います。
会場入りから挙式リハーサル終了までの所要時間は、概ね1時間30分〜2時間くらい。前撮りの有無や挙式衣裳(ドレスか和装か)によっても異なります。
会場に到着後、まず花嫁のヘアメイクと衣裳の着付けがスタート。ベストな花嫁姿に仕上がるよう、気になる点などをヘアメイク担当者にちゃんと伝えておきましょう。この時間を利用して、新郎はプランナーや会場スタッフへの挨拶、披露宴などで新郎がゲストへ感謝の言葉を述べる謝辞の練習をしておくと緊張が和らぐでしょう。
当日お世話になる人へのお礼の心付けを、このタイミングで渡すのも良いでしょう。
花嫁の支度が整う時間に合わせて、新郎もヘアセットと着付けへ。
ふたりの支度が仕上がり次第、プランナーや司会者、フォトグラファーなどと当日の挙式から披露宴お開きまでの流れを最終チェックします。
前撮り撮影を予定している場合は、挙式前に写真撮影(前撮り)となります。写真に残しておきたい場所やポーズ、小道具などの要望があれば、事前にフォトグラファーに伝えておきましょう。
この後の段取りがあるため、ゆったり、ゆっくり撮影に時間をかける、とはいかないので、ふたりらしい普段通りの笑顔+特別感を写真に残せるよう、お互い会話を楽しみながら、リラックスして撮影に臨みましょう。
それだと落ち着かない、落ち着いて撮りたいという場合は、前撮りを別日にロケーション撮影する選択肢もあります。当日の前撮り時間が不要、あるいは時短にもなって挙式当日は気持ちに余裕もできますし、当日とは違う衣裳で撮影することも可能などのメリットもあります。前撮りを当日の挙式前に行うか、別日に行うかも、早めに検討しておきましょう。
教会式、神前式、人前式、神前式などの挙式スタイルがありますが、いずれの場合も挙式本番前にリハーサルを行います。本番の流れをひと通り確認するため、挙式ひと通りの流れに沿ってふたりの細かい動作を合わせていきます。所要時間は本番と同じ30分程度が目安(会場や式スタイルによって異なります)。特に大聖堂など広い挙式会場では、リハーサルをすることで本番の立ち居振る舞いの美しさと写真の仕上がりが良くなるポイントに。お辞儀をするタイミングや角度、入退場時に衣裳を着てスムーズに美しく見える歩き方・速度など、会場スタッフが丁寧に教えてくれるので、不安や分からない点があれば、その場で遠慮なく確認を。リハーサルで本番の流れを把握できると心が落ち着き、挙式本番に集中しやすくなりますよ。
キリスト教の神に結婚を誓うチャペル挙式。あらかじめ決まった宗教儀式に沿って行うことが多く、儀式の中での自由度は低め。なお、キリスト教の宗派は、大きく分けて「プロテスタント」と「カトリック」があります。
ホテルや専門式場のチャペルで行われる挙式の多くは信仰宗教に関係なく誰でも挙式することができるプロテスタント。司式者のことを牧師様と呼び、バージンロードの色は白が正式、祭壇には十字架が飾られています。
カトリックはプロテスタントよりも厳格で、ふたり・または新郎新婦どちらかがカトリックの信徒であるか、事前に礼拝や勉強会(結婚講習)を受講すれば挙式が可能な場合が多いようです。司式者のことは神父様と呼び、バージンロードの色は赤または緑が正式、祭壇の十字架にキリスト像が付きます。
ここでは、プロテスタントの挙式の流れをご紹介します。
<プロテスタントのキリスト教式の一般的な流れ>
※チャペルや結婚式会場で異なる場合があります
さらに、入場時の演出指輪を運ぶリングチルドレンや花嫁の裾を持って歩くトレーンベアラーやブーケ・ブートニアの儀式、退場演出にフラワーシャワーやバルーンリリースなどを取り入れたい場合は、プラス30分ほど演出にかかる時間を加味しましょう。
神道の神々に誓いを立てる、日本ならではの挙式スタイルが神前式です。
古来、新郎の自宅に身内が集まり床の間に祀られた神様の前で行っていた神前式が、現在のように神社で行うスタイルになったのは、明治33年に行われた大正天皇のご成婚が始まりと言われています。 神社で行う場合と、専門式場やホテルの館内に設けられた神殿で行う場合があります。 神道を信仰しているかどうかを問われることはなく、基本的には誰でも挙げることができます。ここでは、神社での神前式の基本的な流れを紹介しましょう。
<神社での神前式の一般的な流れ>
※神社や結婚式会場で異なる場合があります
挙式を行う神社と、お支度や披露宴を行う会場(ホテルやゲストハウスなど)が離れている場合は、移動時間を考慮したタイムスケジュールを組む必要があります。ゲスト送迎の準備や手配も忘れないようにしましょう。
神仏に誓うのではなく、家族や友人などのゲストに結婚の証人となってもらう人前式。宗教の儀式にとらわれず、式次第(挙式の流れ)や誓いの言葉、演出、衣裳も、ふたりのアイデア次第で自由に決めることができます。
一方で、決まりがない分、どんなスタイルや流れが正解なのかわかりにくい一面も。
定番の挙式セレモニーを盛り込みながら、ふたりらしい演出を加えると、オリジナリティーのある人前式になります。また、所要時間を長くも短くもできる点も他の挙式スタイルとの違い。とはいえ、メリハリも大切ですので、他のスタイルと同様に30分程度に収めるのがおすすめです。
<人前式の流れ例>
チャペル挙式の流れをベースにした流れの中で、ふたりらしい演出がしやすいポイントに★マークをつけました。
誓いの言葉
人前式のオリジナリティーが一番出せる部分、ふたりの言葉で誓いを印象づけましょう。
結婚誓約書または婚姻届に署名・押印
ゲストのフィンガースタンプで木の形を完成させるツリー証明書など参加型の演出を取り入れてもステキです。
ゲストからの賛同
司会者の掛け声で、ゲストの拍手を承認の合図とするなど、賛同アクションを工夫するとオリジナル性がアップ。
なお、人前式には牧師様や斎主様のように決まった司式者がいません。司会進行役をプロの司会者やふたりをよく知る友人などにお願いすることも忘れないようにしましょう。また、人前式になじみの薄い年配ゲストもいるため、両家の親の承諾をあらかじめ得ておくことをおすすめします。
ここまで、挙式にかかる時間を見てきましたが、挙式イベントごとにかかる時間も見ていきましょう。
挙式後のお祝いムードと開放感に包まれ、盛り上がるのがアフターセレモニーの写真撮影。新郎新婦とゲスト全員がリラックスした雰囲気の中で写真を撮ることができる貴重なタイミングでもあります。ゲストとの交流ポイントでもあるので、披露宴会場へ移動する前のこの時間を、ぜひ活用したいものです。
ブーケトスやバルーンリリース演出など、みんなで盛り上がれる演出も取り入れると、表情豊かな写真を残すことができます。小さな子ども連れのゲストや年配ゲストが参列する場合は、この時間を少し長めに取っておくと、お手洗いや授乳、移動を焦らずゆっくりできるため、「気配りが行き届いている」と喜んでもらえそう。挙式のみで披露宴なしの場合は、撮影後のタイミングでゲストのお見送りをしてお開きにします。
意外と見落としがちなのが、挙式後から披露宴前のお色直しタイム。
特に、挙式が和装で、披露宴は洋装にお色直しする場合は30分以上かかるケースも。挙式・披露宴ともにウエディングドレスの場合もヘアアレンジや小物をチェンジして印象を変えたい場合は15〜20分程度の時間が必要です。
また、大勢のゲストに見守られる挙式は、いつもとは違う緊張感に包まれます。披露宴前に一息つくことができる時間を設けておくことで、披露宴での表情が全く違ってきますよ。このタイミングを利用してトイレに行ったり、ふたりで挙式を振り返りながら談笑したり、気分転換を図るようにしましょう。
披露宴の目的は、その名の通り、ふたりの結婚を披露して報告すること。形式に沿った流れが、ある程度決まっています。披露宴前半は、主賓挨拶や乾杯などフォーマルな内容が中心となるケースが多く、自由度の高いプログラムの組み方ができるのは、ウエディングケーキ入刀以降の中盤から後半の余興にかけて。終盤の両家親への手紙の朗読からお開きは大切な締めくくりのシーンとして、両家の親やゲストへの挨拶が中心となります。ゲスト人数や演出内容にもよりますが、披露宴にかかる時間は約2時間半が目安。演出・余興のある一般的な披露宴の流れと、およその時間配分は次の通りです。
<披露宴前半> 40分~50分
<披露宴後半> 80分~100分
ゲストへの負担がかかるスピーチや派手な余興を控え、食事と会話を楽しむアットホームな少人数の食事会の場合は、良い意味でプログラムを大幅に圧縮することが可能です。 ですが、ただの食事会になってしまわないよう、ふたりの生い立ちアルバムを作成して回覧したり、写真撮影の時間を設けるなど会話が弾むような工夫をしましょう。また、兄弟姉妹などで話をするのが得意な方に司会役を頼むと司会者を立てない会食よりも、より和やかに賑やかな雰囲気で、思い出話など会話が盛り上がるきっかけになります。
<少人数披露宴のスケジュール例>
結婚式の二次会は、披露宴後に友人ゲストを中心に夕食を兼ねて開催するのが一般的。 2時間程度を目安に、レストランやダイニングバーなどの会場を貸し切って行うことが多いようです。 披露宴の参列者に二次会も参加してもらいたい場合は、披露宴お開きから二次会スタートまで、開催場所にもよりますが、2時間程度の時間を空けると準備や移動がスムーズです。
最近は、二次会を結婚式とは別日に行うケースも増えてきました。演出内容は、結婚式に呼べなかったゲストが多い場合は、ふたりのプロフィール動画を上映したり、二次会のハイライトシーンとしてケーキ入刀などを行うと、結婚の報告も兼ねられて盛り上がります。また、ゲームや余興はゲスト参加型の演出を企画すると全員が楽しみやすいでしょう。さらに、予想外のゲストから新郎新婦への動画メッセージや、新郎から新婦への手紙朗読など、感動系のサプライズ演出を盛り込むと一体感がアップ。一般的な二次会の流れと時間配分の一例を紹介しますので、参考にしてみてください。
<二次会のプログラム例>
今回ご紹介したのは、あくまでも結婚式当日の流れの一例です。
まず、ふたり自身で挙式スタイル(教会式、神前式、人前式)を決め、披露宴の招待人数や顔ぶれをある程度イメージした上で、具体的な演出内容やプログラムの候補をピックアップし、優先順位を決めて絞り込んでいきましょう。特に大人数の披露宴や二次会はゲストが交流したり、演出が盛り上がったりして、想定以上に時間がかかることもあります。あれもこれもと無理に詰め込みすぎず、時間の余裕をもって組み立てることも大切なポイントです。
逆に、少人数の場合は、会食+ゲストとの触れ合いを大切にした演出を取り入れることで印象に残る食事会になります。「小さな結婚式」のプランナーと一緒に思い出に残る最高の結婚式の1日にしましょう!