
結婚式の人数、何人呼ぶ?後悔しない決め方と知っておきたいこと
2025.08.05 #結婚式
披露宴・食事会は、家族や親しい友人を招いて、ふたりの結婚をお披露目するパーティです。挙式と披露宴はセットで行うイメージがあるかも知れませんが、必ずしも一緒に行う必要はありません。挙式なしで披露宴のみを行ったり、家族や親族を中心に食事会のみを行うことも立派な結婚式です。披露宴のみ・食事会のみだからこそ、距離の近いおもてなしが可能になり、お世話になった大切なゲスト一人一人に感謝を伝えられるなどのメリットもあります。披露宴のみ・食事会のみの結婚式の魅力、その費用などを徹底解説します!
挙式なしの披露宴や親族中心の食事会スタイルを、どんなカップルが選んでいるのでしょう。大別すると下記のような理由があります。
挙式なし・披露宴のみ選択するカップルの理由として多いのが、挙式を海外や国内リゾート地、遠方の神社など、強い憧れがある特定の場所で行う場合。また、挙式と披露宴を同日に同じ場所で行うと拘束時間が長くなるため、参列者に高齢者や小さいお子さんがいて配慮が必要な場合も、挙式とは別の日に披露宴や食事会のみを分けるというケースもあります。
実際に海外挙式を行ったカップルのうち、帰国後に国内でお披露目の披露宴のみを行うケースは36%以上(※1)。
海外挙式や別日挙式は憧れの挙式セレモニーが叶う一方で、新婚旅行を兼ねてふたりきりでの挙式や、参列できるゲストが遠方のため家族や親族中心に限られたり、大勢の人に祝福してもらいにくいケースも。挙式に招待できなかった大切な人に感謝を伝える場として、披露宴のみ・食事会のみを改めて行うことが多いようです。
チャペルや神殿での挙式は大げさだと感じていたり、ゲストとの距離が近いおもてなしを重視している場合は、レストランなどで披露宴や食事会のみを行い、披露宴の中でケーキ入刀や宴内人前式を行うなどセレモニー的な要素を加えるのもおすすめ。カジュアルでアットホームな雰囲気の中、ゲストにおいしい食事を楽しんでもらいながら、ゲストとじっくり会話することができ、思い出が深まるなどの利点があります。
挙式と披露宴を両方行えば、それだけ費用面の負担も大きくなりがち。披露宴のみを行うことで、挙式にかかる費用(平均36万6000円 ※2)を抑えて、その分をゲストの料理内容を充実させることに使ったり、ふたりの衣裳にお金をかけることもできます。
例えば披露宴の招待客が友人中心の場合、ご祝儀を辞退して会費制にするのも一つの方法。その際ゲストの服装に関するドレスコードを招待状などで事前にアナウンスしておくと披露宴のみでもゲストが戸惑わずに参加しやすく、おもてなし満足度を下げずに、感謝の気持ちを伝えられます。
挙式は、キリスト教式や神前式、人前式など、あらかじめ決まったスタイルから選ぶことが多いですが、披露宴や食事会に決まったスタイルはありません。カジュアルにしたいからレストラン、きちんと感を出したいのでホテルでなど、ふたりのイメージに沿って披露宴の会場を選び、衣裳や演出を組み合わせることで、ふたりらしさにこだわった自由な雰囲気のパーティが実現できます。
結婚式=ウエディングドレスや白無垢の花嫁姿や、挙式の誓いを真っ先に思い浮かべるご両親は少なくありません。バージンロードを娘と一緒に歩くことを夢見ているなど、挙式に並々ならぬ思いを抱いていることも。挙式なしで披露宴のみ・食事会のみを行う場合、事前に両家の親に相談し、どうしてそうしたいのか説明した上で納得してもらうことが大切です。また、披露宴のみ・食事会のみの場合も、ケーキ入刀後にラストバイトや花嫁のお色直しの退場のエスコートを両親にお願いするなど、思い出に残る演出を取り入れることも可能です。披露宴のみ・食事会のみを選んだことで、ご両親が寂しさを感じないように気遣ってあげたいですね。
挙式は行わず、披露宴のみ・食事会のみを行う場合に、意識しておきたい大切なポイント4つと当日の流れの例をご紹介します。
披露宴のみ、食事会のみを行う会場はどうやって選べばいいのか、気になる費用はどれくらいかかるのか。会場選びのポイントやアイテムごとの費用の目安を解説します。ふたりの希望スタイルに沿って、必要・不要を取捨選択してくださいね。
披露宴・食事会の会場は、招待したいゲストの顔ぶれや人数で選ぶと良いでしょう。家族・親族が中心の少人数できちんと感を出したいなら、ホスピタリティレベルの高いホテルや専門式場の小宴会場や館内レストラン・料亭の個室がおすすめ。披露宴のみのパーティプランを用意しているホテル・専門式場もあります。また、遠方や高齢の親族を招待する場合は、ホテルであれば宿泊してもらえて移動の負担をかけずに済みます。
友人メインでカジュアルな雰囲気にこだわたりたい場合は、プロポーズなど思い出の詰まったお気に入りのレストランで自由度の高いパーティを計画しても。人数次第で貸し切りにできることもあるので、ふたりらしい世界観を存分に発揮できる楽しいパーティを叶えられそうです。お酒を飲むことも考慮して、最寄駅が近い、タクシーを呼びやすいなど、交通便の良い場所を選ぶこともポイント。
披露宴のみの場合も、かかる費用は一般的な披露宴と基本的には同じです。人数で金額が変動する「おもてなし費用(料理・ドリンク・ケーキ、ギフト、招待状、装花、控え室など)」、人数に関係なくかかる「ふたりのこだわり費用(衣裳・ブーケ類・演出・会場費)」を分けて考えると、お金のかけどころ・抑えどころが見極めやすくなります。例えば、お色直しをやめてドレスを1着にして、料理をグレードアップするなど、自分達も、ゲストも満足するプランを考えるのも可能です。
家族・親族中心の食事会では、ゲストのおもてなしアイテムに重点を置いた費用のかけ方をするのがおすすめ。特に10名以下の少人数の場合は、司会や映像演出がなくても盛り上がりにかけるということがなく、装花も華美である必要がないので、費用を大幅に抑えることが可能になります。その分を、料理やギフトなどのおもてなしに使って、ゲストの満足度アップにつなげましょう。
●家族・親族中心の食事会にかかる費用例
結婚の報告とお披露目のための食事会なので、会食だけを楽しんでお開きでは、盛り上がりに欠け、印象に残りにくい可能性があります。一般的な披露宴のように余興を多く入れる必要はありませんが、ゲストへの感謝を伝えるウエルカムスピーチや、結婚式らしさを演出できるケーキ入刀など、写真映えするハイライトシーンを盛り込むと場が盛り上がり、ゲストの思い出に残りやすいでしょう。
人気が高いのは、ケーキ入刀やファーストバイトなど、ケーキがらみの演出。フレッシュケーキは演出後に食べてもらうことができ、おもてなしも兼ねられます。大きなケーキでなくても、デザートビュッフェを活用し、家族やゲスト参加型のバイト演出にアレンジしても盛り上がりそうです。
また、受付でゲストに1輪ずつ花を配り、披露宴で新郎がゲスト全員から受け取って花嫁に渡すブーケプロポージングを行うなど、挙式らしさが感じられるセレモニーを兼ねた演出をしても。少人数だからこそ、ゲスト全員が参加できる演出を取り入れることで、一体感がグッと深まります。
挨拶が必要なのは、披露宴の始まりと締めくくり。例えば、ウエルカムスピーチと親族紹介は新郎新婦自身が行い、締めくくりの挨拶は両家を代表して親にお願いすると、ふたりやご家族のキャラクターが伝わるきっかけになり、場が和みやすいでしょう。両親も含めて、事前に話し合っておきましょう。
写真は形に残すことができるメモリアルアイテム。ふたりのピュアな気持ちやゲストへの感謝を、何年経っても写真を見返すことで思い起こすことができます。プロに写真撮影をお願いして、とっておきの瞬間を多く写真に残したいもの。
ゲスト全員との集合写真、入退場などでゲストと撮るフォトラウンド、ふたりきりのとっておきツーショットなど、将来子どもが生まれたときに自慢したくなるような写真をたくさん残しましょう。
披露宴のみ、食事会のみで悩みやすい、ご祝儀と引出物について、解説します。大切なポイントは、ゲストが「ご祝儀を用意した方がいいのかな」と迷ったり戸惑ったりしないよう、配慮すること。披露宴・食事会の規模やおもてなしの内容を基準に判断すると良いでしょう。
会食に招待するゲストが親族などごく身近な人だけの場合は、口頭や電話、SNSなどで招待を済ませがちですが、今後もお世話になる大切な人たちです。招待状を送ることで、おもてなしの気持ちが相手に伝わります。永いお付き合いになる身近な方たちだからこそ、失礼のないように招待状を用意しましょう。一般的な披露宴の招待状と同じように、返信ハガキも用意しておくと、会食準備の人数を把握しやすく、事前にアレルギーや持病の有無などの再確認も兼ねられておすすめです。
披露宴の案内以外に必要なメッセージをゲストに届けるために欠かせないのが「付箋(ふせん)」と呼ばれる小さなカード。当日の受付をお願いするゲスト、乾杯の発声をお願いする場合、宿泊が必要な遠方ゲストなどに、ふたりの心配りを伝える大切なアイテムです。付箋の書き方の一例を紹介しますので参考にしてください。
「恐れ入りますが 当日 受付係をお願いしたく 早めのご集合となり恐縮ですが○時○分までにお越しくださいますようお願い申し上げます」
「誠に恐れ入りますが 当日披露宴にて 乾杯のご発声をお引き受けいただきたく存じますので 何卒よろしくお願い申し上げます」
「当日(前日)は お部屋をご用意いたしておりますので ごゆっくり おくつろぎいただければ幸いです」
結婚スタイルが多様化が進むなか、挙式と披露宴を別の日に行ったり、挙式なしで披露宴のみ・食事会のみを行うことは決して珍しいことではありません。大切なのは、ふたりの今までの人生を支え、応援してくれた大切なゲストへ目に見える形で結婚の報告と感謝の気持ちを伝えること。自由な発想で、ふたりらしい感謝が伝わる方法で、思い出に残る披露宴・食事会を叶えましょう。まずは、おふたりの臨む会食スタイルを「小さな結婚式」に、ご相談ください。会場探しから進行や演出のアドバイスまで、全力でサポートさせていただきます!
遠方にお住まいのゲストへのご披露の場合、打ち合わせはWEBで可能です。打ち合わせはとても簡単、最短1か月前から、2~3回で対応可能。
※衣装合わせのみ、最寄りの店舗で1回別途発生